7/30,南西の風曇り。
朝8時田んぼの中に居た。
気温がどんどん上がる。
汗と泥にまみれて稗抜きをする。
稗と稲の見分け方は遠い昔、6年生の夏休みに、父に連れられて草取りに行ったとき、教えられた、葉っぱの色、茎の色、茎の形、引き抜いたときの根の形と色。
きわめ付けは、茎をなでると、すべすべしているのが稗であると、以来、判らんときはなでてみる事にしている。
陸軍軍曹の在郷軍人だった父は軍隊用語を交えて敵は味方よりも味方らしく、味方よりも勇ましく見える。
それを見破らなければ、いくさには勝てない
相手は忍者だと言った。
それから一週間ほどして学校に呼び出された。
担任の先生は言った。
きのう天皇陛下のお言葉があり、戦争が終わった。
これからは、学校疎開も空襲警報もない。
ひとり、稗抜きをしながら、父と会話をしていたが、わたしは十二歳のままだった。



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