文明の発芽

人類が農業を発明してから1000年位経った頃、雨の日や病気の時は、外に出て食べ物を探しに行かなくても、蓄えたもので凌げるようになった。この段階に来て、人は、自然の移り変わりや天球の星の動き、動物や植物の習性、日照時間の変化気候の変化、海鳴りや水の流れる音などについて、深く考えるようになった。先祖に聞いたさまざまな知識や物語などに、自分の知識や考えを付け加えて子孫に語り伝えた。また、道具を改良し、新しい道具を発明して、仕事の効率を高めた。種まきの時期が特定され、収穫の時期も特定された。こうして、神に感謝するための料理が考案され、音楽や踊りも考え出された。これが、古代文明の発生である。それは、まるで洪水の後の砂漠のように、ありとあらゆるものが芽を出し、色とりどりの花が咲き乱れるのに似ていた。あるものは学問となり、あるものは芸術となり、音楽となりスポーツとなった。長くて寒い夜は、火を焚いて暖をとりながら、民話を聞き、神々えの祈りの言葉や、歌を聞いて夜明けを迎えた。まだ、海の向こうとの交流はなく、大山脈や砂漠の向こう側との交流もなかった時代で、それぞれの地域に独特の神々があり、独特の神話があった。
 日の出と日没
日の出を400日位連続して観察すると、夏の暑い日は北東に行き、冬の寒い日は南東の方向に向かう、どちらも、限界があり、それよりも北や南にはいかない。日当たりの良い平らな土地に木の棒を立て、日の出とその時の影を記録する。一定の長さの紐の両端に小さな輪を作り、その一方の輪の中に一定の長さの木の棒を通して地面に立て、糸をピンと張って、半円形の弧を描く。その日の日の出の影を、円弧の上に記録する。北東から陽が昇ると影は南西で交わる。こうして、太陽が北東の端に来た所を北回帰線、南東の端に来た所を南回帰線という。この、北回帰線と南回帰線の半分の位置と木の棒を結んだ線が真東と真西である。太陽が南東から北へ向かって移動し、真東にある所を春分点という。太陽が春分点から登るのを真西から見ると、その影は、赤道では、真西にあった日の出の影は、東西の線の上を外れることなく、次第に短くなり、頭の上から直角に照りつけ、影はなくなる。この時の太陽の高さを南中高度という。春分の日の赤道での南中高度は、90度である。赤道で深い井戸の中に反射した太陽の反射光が陽柱となって輝く。こうして、深い井戸の壁にも時の移り変わりを記録することができる。どこかの土地に東西の線を描きたい時は、その土地に半円を描き、紐の一端に棒を立てて、その日の影を記録し、その影が以前記録した記録と比べ、真東とどれだけはずれているかを調べ、それを差し引けば良い。この東西の線に直角に交わる線が南北である。南北の線は、3対4対5の長さの紐を用意し、4の紐を東西線の上に置き、その端と3の紐の端を重ね、5の紐を斜辺にして重ねあわせることで描くことができる。太陽の観測は、所によって、深い井戸の壁、半地下のドウム屋根の中の壁、石垣を積んだものなど、多様なものが知られている。
赤道での南中高度
春分の日、赤道での南中高度は、90度である。一番暑い夏である。夏至の日、太陽が北回帰線にある時、赤道での太陽の南中高度は北に66.6度であるから、北中と呼ばなくてはいけないのかもしれない。反対に太陽が南回帰線にある時は、南側66.5度である。すなはち、赤道では太陽は夏至と冬至では、北を通ったり、南を通ったりするのである、北極の近く北緯70度では夏至の日、北の端から、南東に向かって動き出し、南中高度は43.4度、それから南西に向かい、西を通り抜けて北え向かいます。真夜中、北の地平線から3.4度の高さにあり、そのまま、南東に向かって進みます。南極ではこれと反対のことが起こります。北緯35度付近にある日本は、冬至の日には南中高度が
31.6度となり、夏至には南中高度が78.4度となり、頭上から照らされることはない。
北緯70度より北の、一日中陽が沈まなかったり、日が姿を見せなかったり地方を、北極地方、赤道近くの、一年に一度か二度、南中高度が90度になって、あたまの真上から照らされる日がある地方を熱帯地方という。夏至點から90日たつと、太陽は、春分点の反対側にくる。そこが、秋分点である。それから、また90日経つと冬至点にいたる。この日から10日もすぎると、南の端に太陽が顔を見せる。待ちに待った暖かい太陽が姿を見せる目出度い季節である。この時を年の始めとする地方もある。
冬至から90日経つと太陽は春分点にたどり着く、夜と昼の長さが同じになり、北半球では、これから、暖かい季節へ向かう。この時を年の初めと考えた長い歴史があり、新学期や、会社への入社、会計年度や、転勤、転入がこの時期にあるのはこの、遠い昔の思い出が、修正されることもなく続いているのである。一年は春、夏、秋、冬の季節によって、なり、それぞれ、90日かけて、次の季節にうつる。埋まるところ、一年は360日、北回帰線から、南回帰線まで、180日かけて移動すると考えられた。
円が、360度、半円の直線が180度、直角が90度と言うのは、このころの思い出である。










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